Sam Prekop and John McEntire / Sons Of
◎ライナーノーツ封入:片寄明人(GREAT3)、ASUNA
◎日本盤のみ完全未発表のボーナス・トラック1曲を追加収録
ザ・シー・アンド・ケイク(The Sea and Cake)のフロント・マン、サム・プレコップ(Sam Prekop)と、トータス(Tortoise)の頭脳(実質的リーダー)で、サムとはバンドメイトでもあるジョン・マッケンタイア(John McEntire)による、デュオとしての初のコラボレーション・アルバムが完成。
海外では100本限定のカセットと超限定のCDでのみリリースされるそのアルバム『Sons Of』を、日本では超限定にはせず、ボーナス・トラックを追加してリリース。 マスタリングはジョン・マッケンタイアが担当し、アートワーク/デザインはサム・プレコップが担当。
二人のデュオ作品としては、2019年にMapstationとのスプリットでリリースされた「Kreuzung」以来となりますが、この様な単独でのフィジカル作品としてのリリースは初。
サムの2015年のインスト・ソロ・アルバムの2作目(通算4作目)『The Republic』以来の猫ジャケ(ジャケの猫はジョン・マッケンタイアの愛猫)。
ライブ音源(2019年の秋のヨーロッパ・ツアー、2021年11月のシカゴでのライブ)や、サムはシカゴ、ジョンはポートランドでのリモート(遠隔)コラボレーションをベースに制作されているが、彼らの本質にある類稀なるポップ・センスを生かし、様々な実験を施したポスト・プロダクションによって、より洗練されたサウンドに仕上げ、親しみ(聴き)易くも、非常に刺激的な電子音響作品を創り上げました。
サム・プレコップの近年のソロ作のファンは勿論、トータス・ファンやジョン・マッケンタイアのプロデュース作品のファンも必聴の、煌びやかで、清涼感溢れる、彼らの音楽遍歴が反映された、素晴らしいインストゥルメンタル・アルバムとなっています。
オリジナルのリリース元は今年2022年で設立30周年となる米シカゴの老舗インディー・レーベルThrill Jockey Recordsで、アニヴァーサリー・イヤーに相応しい作品となっています。
ライナーノーツは、現在はラジオDJや(DAOKOやTENDOUJI他の)音楽プロデューサーとしても著名な、GREAT3/Chocolat & Akitoの片寄明人と、日本のアンビエント・ドローンのオリジネーターで、100台ものキーボードで干渉音やモアレ共鳴を扱う『100 Keyboards』のパフォーマンス他で欧米を中心に、近年特に海外で高い評価を得ているサウンドアーティスト、ASUNA(アスナ)が担当しています。
片寄はジョン・マッケンタイアとも親交の深く、今作のタイトル『Sons Of』は、彼がジョン・マッケンタイアと『HAPPY END PARADE ~tribute to はっぴいえんど~』に参加した際のユニット名(氷雨月のスケッチ/Sons Of [片寄明人 from Great3+John McEntire from TORTOISE] )から来ています。
ASUNAは、自身のレーベルaotoaoで長年のツアーで直接共演してきたアーティストからなる『カシオトーン・コンピレーション』のシリーズをリリースしており、サム・プレコップも『Casiotone Compilation 7』(2017年)に参加しています。サムとASUNAの出会いのきっかけは、以下URLのASUNAが2020年に執筆した『Comma』のHEADZのHP用のレビューの中で触れられています。今回の『Sons Of』のリリースに合わせて、ASUNA本人がアップデートした改訂版となっておりますので、この機会にこちらもチェックしてみて下さい。
◎ 解説:片寄明人(GREAT3)、ASUNA
◎ 日本盤のみ完全未発表のボーナス・トラック1曲を追加収録決定
◎ 世界同時発売(2022年7月22日)
サム・プレコップは、近年海外でも再評価が進む清水靖晃、尾島由郎、吉村弘、イノヤマランド他の80年代の日本のニューエイジやアンビエントの名作群にインスパイアされ、ジョン・マッケンタイアがミックスを担当した5作目(インスト作品としては3作目)のソロ・アルバム『Comma』を2020年にThrill Jockeyからリリースし、高い評価を得て(ピッチフォークも8点越え)、日本でもロング・セラーとなっています。
2021年にはサムがセルフ・リリースしたEP『In Away』を日本盤のみでCD化し、こちらのCDも国内外で好調なセールスを記録しています。
現在、ポートランド在住のジョン・マッケンタイアは近年、エンジニアやプロデューサーとして、以下のような作品に参加しています。
・Modest Mouse の2021年のアルバム『The Golden Casket』(録音、ミックスで参加)
・Ryley Walker の2021年のアルバム『Course In Fable』(プロデュース、録音、ミックス、シンセ、キーボードを担当)
・June Of 44 の2020年の再結成アルバム『Revisionist: Adaptations And Future Histories In The Time Of Love And Survival』(ミックスとリミックスを担当)
・Yo La Tengo の2018年のアルバム『There's A Riot Going On』(ミックスを担当)
以下は、英文のプレスリリース(オフィシャル・バイオ)および、その翻訳になります。
Debut release by Sam Prekop and John McEntire as a duo! Sons Of available on an ultra limited edition of 100 cassettes and a very limited edition CD! Cassette comes with a download card - featuring artwork designed by Sam and John!
Sam Prekop and John McEntire are two artists who, together and as individuals, have expanded the definition of rock. Each is acclaimed for their singular musical voice and for their sonic innovations. Beyond their work together in The Sea and Cake, Prekop has garnered acclaim for his solo releases in ensemble or on modular synthesis, as well as for his visual art and photography. McEntire is one of the most celebrated engineers, composers, and drummers in forward-thinking music. With nearly three decades of experience working together, this is their first full-length collaboration as a duo. It was something they both have wanted to do for a long while, and a natural fit for two artists drawn to incorporating electronic music into rock and jazz contexts. Sons Of finds two master craftsmen working at the nexus of pristine production and skillful improvisation, forging compelling narrative arcs into glistening metropolises of infinite pulse.
Sons Of is as sonically curious as it is inviting. The elaborate array of synthesizer modules, samplers, trigger pads and effects which the duo implement all serve as potent tools in unearthing unique textures and untapped worlds of possibility. Over the album’s four pieces Prekop and McEntire apply their intrinsic understanding of pop architectures to create dynamic movements. Their sound is one of transformative fluidity, each passing beat marking a sense of familiarity while the surrounding atmospheres are in constant flux. A steady pace to the tracks allows space for new sounds to breathe and evolve. Ever-shifting tonalities and magnetic grooves propel the music with persistent momentum without feeling hurried. Throughout the album, the duo exudes a spontaneous ease, unafraid to settle into a particular cadence or veer into entirely new directions on a dime.
The duo’s collaboration first took shape across a series of shows in Europe during the fall of 2019, all entirely improvised. Prekop and McEntire set themselves basic parameters such as tempo and key center and allowed their instruments to intertwine freely, tempered by their deft instincts as improvisers and listeners. “A Ghost At Noon” is taken from one of these early performances and illuminates how immediately in-sync the two were, with Prekop’s The Republic-era hiss slipping beneath melodic twirls in tandem with the bounce of McEntire’s increasingly rhythmic complex percussion. Tracks “Crossing At The Shallow” and “Ascending By Night” move with the same inquisitive grace despite being molded through remote collaboration with Prekop and McEntire respectively sending each other the base of one track and allowing the other the space to react to the whole. The album’s most expansive piece “A Yellow Robe" began as an improvised performance at Chicago’s Constellation in late 2021. Originally intended to be presented as purely improvisational, technical issues in the recording created an opportunity for the duo to step back to refine the sonics and employ finer details while retaining the narrative flow of the live performance. The resulting epic contains multitudes, from head-nodding throb to springy glitches and moments of euphoric bliss.
Prekop and McEntire’s Sons Of is a thrillingly diverse journey and a masterclass in longform music that reveals nuance at each listen. By concentrating their considerable skills as both creators and curators, the duo have crafted an album abundantly vibrant, an intoxicating exploration of pure inspiration and intuition.
Sam PrekopとJohn McEntireのデュオによるデビュー作! 『Sons Of』は超限定100本のカセットテープと超限定CDで発売!
カセットには、サムとジョンがデザインしたアートワークを使用したダウンロードカードが付属しています。
サム・プレコップとジョン・マッケンタイアの二人は、共に、そして個人として、ロックの定義を拡張してきたアーティストです。それぞれが唯一無二の音楽的な声と音の革新性で高く評価されています。ザ・シー・アンド・ケイクでの彼らの共同作業以外にも、プレコップは、アンサンブル(合奏曲)やモジュラー・シンセシス(シンセサイザーによる音の合成)によるソロ作品や、ヴィジュアル・アートや写真でも高い評価を獲得しています。マッケンタイアは、進歩的な音楽界で最も高名なエンジニア、作曲家、ドラマーの一人です。30年近く一緒に仕事をしてきた二人にとって、これはデュオとして初めてのフル・レングスのコラボレーションです。それは彼らが共に、長い間やりたかったことであり、ロックやジャズの文脈に電子音楽を取り入れることに惹かれる2人のアーティストにとって、自然な流れでした。『Sons Of』は、純粋なプロダクションと巧みなインプロヴィゼーションの結びつきで取り組んでいる2人の優れた職人が、感動的な物語風のアークを膨大なパルスで鍛え上げて、キラキラ輝くメトロポリス(大都市)を作り上げていることに気付かせます。
『Sons Of』は、サウンド的にも好奇心をそそる作品です。デュオが実装する、シンセサイザー・モジュール、サンプラー、トリガー・パッド、エフェクトの緻密な配置は全て、ユニークなテクスチャーや未開拓のおびただしい可能性を掘り起こす強力なツールとして機能しています。プレコップとマッケンタイアは、このアルバムに収録された4つの作品を通して、彼らの本来備わっているポップ・ミュージックの構造の理解を応用して、ダイナミックな動き(動態的変動)を創り出しています。彼らのサウンドは、変幻自在の流動性の一つですが、周囲の雰囲気は絶えず変化している一方で、親近感を感じさせるそれぞれの何気ないビートだったりもします。安定した速度(テンポ)のトラックは、新しいサウンドが呼吸し、進化するためのスペースを確保します。絶え間なく変化し続ける音調(音色)と魅力的なグルーヴは、慌ただしさを感じさせることなく、音楽を持続的な勢いで推進させます。アルバム全体を通して、二人は特定のリズム(歩調)に落ち着くことも、狭い範囲での全く新しい方向に進むことも恐れず、のびのびとした気楽さを醸し出しています。
このデュオのコラボレーションは、2019年秋にヨーロッパ各地で開催された一連の公演で初めて形になりましたが、すべて完全に即興で行われました。プレコップとマッケンタイアは、テンポやキーセンターといった基本的なパラメーターを自分たちで設定し、即興演奏家およびリスナーとしての彼らの器用な生まれ持った才能によって加減しながら、彼らの楽器を自由に絡ませることを可能にしました。 「A Ghost At Noon」は、これらの初期のパフォーマンスの1つから採用されており、2人がどれほどすぐに息ぴったりになったかを理解するを容易にし、プレコップの(2015年作の)『The Republic』 時代のヒスノイズが、マッケンタイアの次第にリズミカルになる複雑なパーカッションのバウンス(跳ね)と並行して(に合わせて)、メロディックな回転の元に滑り込んでいます(メロディックな旋律を奏でています)。「Crossing At The Shallow」と「Ascending By Night」は、プレコップとマッケンタイがそれぞれ1つのトラックのベースを送り、もう1人が全体に反応するスペース(余白)を与えるという遠隔コラボレーションで作られた(形成された)にもかかわらず、同じ探究心を持った優雅さで動きます。このアルバムの中で最も尺の長い(23分超えの)作品である「A Yellow Robe」は、2021年後半(11月)にシカゴのConstellationで行われた即興演奏として始まりました。当初は純粋な即興演奏として発表する予定でしたが、録音における技術的な問題により、デュオはライブ演奏の物語的な流れを維持しながら、音響を洗練させ、より細かいディテールを採用するために、一歩離れて見る機会を作りました。その結果、この壮大な作品(大作)には、唸るような鼓動から、弾けるようなグリッチ、そして多幸感のある至福の瞬間まで、さまざまな要素が含まれています。
プレコップとマッケンタイアの『Sons Of』は、スリリングで(ワクワクするような)多様な旅であり、聴くたびに微妙な差異が明らかになる長編音楽のマスタークラス(上級特別クラス)です。クリエイターとキュレーターの両分野での彼らの高いスキルを集中させることによって、デュオはこのアルバムを非常に活気に満ちたものにし、純粋なインスピレーションと直感に酔いしれることを探求できる作品に仕上げました。
Sam のセットアップの一部:
Buchla 208C(米Buchla社製アナログシンセサイザー)とSequential Circuits Prophet-5(アナログ・ポリフォニック・シンセサイザー)
https://twitter.com/thrilljockey/status/1536764430041722881?cxt=HHwWgsC9wezG19MqAAAA
以下がこのアルバムの(3曲目の「A Yellow Robe」の)音源の素材となった2021年11月のシカゴでのライブ音源の公演情報です。
Sam Prekop and John McEntire
Friday, 19 November 2021
20:30
Constellation
3111 N Western Ave, Chicago, United States
(レーベル・インフォメーションより)
●収録曲
1. A Ghost At Noon
2. Crossing At The Shallow
3. A Yellow Robe
4. Ascending By Night
5. Gathering At The Gate(日本盤のみのボーナス・トラック)
レーベル : HEADZ
国 : 日本
フォーマット : CD
品番 : THRILL-JP54 / HEADZ254
発売年 : 2022
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